日本で最初の金庫

鍵といえば金庫です。
大切なものをしまっておくために金庫には鍵とダイヤルがついています。

さて、日本ではじめて本格的な金庫を作ったのは竹内金庫店というメーカーです。
現在ではそのほとんどが姿を消し、今では骨董的な価値があるくらいの古い金庫です。
ご家庭で使用している金庫に
「竹内製造」「東京市」「馬喰町」といった表記があり、八咫烏のエンブレムがあるのでしたらそれは竹内金庫の金庫です。

時は幕末です。横浜で起きた家事で外国商館が被害にあい、そこで壊れた金庫を直したのが竹内弥兵衛という鍛冶屋でした。
この後、弥兵衛は竹内製造を設立します。

このエンブレムに書かれている「東京市」というのは耳慣れない言葉ですが、明治22年から昭和18年に使われていた地名です。

竹内金庫の特徴はダイヤル錠にもあります。現在のようなナンバーがついたものではなく、イロハニホヘト式のダイヤル錠なのです。こういったところにも時代が感じられますね。
レバーの形は天地向きとなっていて、こういった形も現在流通しているような金庫とは形の異なるものです。

さらに菊の御紋や明治28年内国勧業博覧会などと書かれているエンブレムもあるそうです。

また、鍵自体も棒鍵、管鍵、スプリング錠などといった非常に防犯性の高い鍵が使用されています。

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